もっと知りたい!ゴムのこと

もっと知りたい!ゴムのこと  

インサート成形

ゴムと金属(もしくは樹脂など)を接着と同時に成形する・・・
それをインサート成形といいます。

相手側の金属や樹脂に専用の接着材を塗布してエージングする。
それを金型に投入して同時にゴム成形を行います。

接着剤の管理や塗布方法の標準化、ゴムと金属(樹脂)との相性、
ゴムと接着剤との相性、などなど管理ポイントが多いため
海外生産が進んでいる現在も国内で生産している割合が多い製品です。

当社でもインサート成形品を生産しており沢山の引き合いを
頂いておりますが、現行生産しているメーカーに様々な問題点を
抱えていらっしゃるお客様も非常に多くあります。

接着したはずなのに剥離してしまう

接着剤とゴムとが混入してしまいゴムの表面がおかしい

金属(樹脂)に傷があるものがある

バリの仕上げがきたない

などなど上げればキリがないのですがそれほどインサート成形は
経験と実績がものをいう製品なのです。また、接着剤も日々進化を
しておりたとえ実績が十分でも勉強不足であれば上記のような
問題も発生する場合があります。

上記のようにインサート成形品を発注の際には仕入先の選定を
十分に行うことが非常に重要かと思います。
-|2008/07/30 Wed

社長の責任

ここ最近、食料品の偽装問題が頻発している。
そんなときのトップの態度でその会社の体質が透けて見えると思う。
「社員が勝手にやったこと!」なんてことを言ってすむとでも思っているのだろうか?
部下がやったことで、良いことをしたときは部下をほめる(部下の手柄)。
悪いことをしたときは上司が責任をとる。
こういうことができる人が本当のトップだと思う。
自分に置き換えて考えてみるとやはり、クレームが発生したときには
社長が率先して動かなければならない。そのときの対応次第では
信頼を失うこともあるだろうし、逆に信頼を得ることさえある。

社長の責任は重い。
-|2008/06/28 Sat

自動車業界の今後

当社は名古屋を地元としているメーカーです。
土地柄、自動車部品を数多く手がけています。また、現在多くの受注案件を
抱えております。そうなると気になるのは自動車業界の今後についてです。

今、T社をはじめ国内の自動車メーカーは世界的に販売を
伸ばしているようですが長期的にみて今後どのようになっていくのでしょうか?

この問題を考えていくと大きく分けて二つの市場があります。
ひとつは国内市場、もうひとつは海外市場。

需要を考えれば当然、海外市場の伸びに期待をするのですが
メーカーも積極的に現地調達を推進しているので国内の部品メーカーは
そのことも考えて営業活動を行わないと、せっかく立ち上げた
部品が中国に移管されてしまう、なんてことになりかねません。

よそにはない技術(唯一無二の技術)をお持ちのメーカーなら
そんなときも大丈夫なのでしょうが、大半のメーカーはそんなものを
持っていません。

私が考えるにやはり基本を強くすることだと思います。
その基本とは、

1.品質

2.デリバリー

3.コスト

の三つのことです。

「なんだよ。あたりまえじゃんか!」などと言わないでくださいね。
現実に星の数ほどある製造メーカーでこの三つが高いレベルを維持している
ところは非常に少ないと思います。それに自動車メーカーは移管時のリスク
はあるわけでこの三つが揃っているメーカーからは移管しづらいと思います。

推測ですが今後の自動車業界は

"その時々の環境やリスクを柔軟に検討し、必要ならば現地調達を進める"

ことでしょう。裏を返せば日本国内に残るものは必ずあるということです。
しかも、自分達の努力次第で。

当社も含めて中小企業は経営資源があまりありません。まずはこの三つに
ありったけの資源を集中することで今後の厳しい環境でも道が開けるのでは、
と考えています。
-|2008/06/23 Mon

シールについて

今年の4月にWebが立ち上がってからお蔭様でかなりの引き合いを
頂いている。その中でもシールに関しての引き合いは特に多い。
例えば、

設備を設計し試作機を製作したがパッキンが悪く漏れが発生してしまう・・・

いままで漏れるのを我慢して使用してきたがなんとかならないか・・・

新しい試料を自社機で試したいのだが今のパッキンで大丈夫だろうか・・・

などなど。
パッキンは表立って見えることが無いけどもシール性能が悪ければ
大きなクレームとなってしまう。ここでパッキンを考える上での
基本的な項目を挙げてみる。

1.何をシールしたいのか。

2.運動用か、固定用か。

3.パッキンがはめられる溝部と相手側の素材は何か。

4.パッキン取り付けのスペースはどれ位あるのか。

5.取り付け部の寸法や形状はどのようなものか。

挙げれば、まだまだあるのだが主に上記の要素を考察してパッキンの
形状や寸法、素材や硬度を決定する。
実際、パッキンのご提案をしてお客様から
『漏れがなくなったよ。パッキンひとつでぜんぜん違うんだね~。』
というお言葉を頂くと非常に嬉しい。

今後もどんどんお客様から難題を頂いてシールについてのノウハウを
蓄積していきたい。
-|2008/06/17 Tue

スライス加工でのパッキン製作

弊社ではお客様から数量の出るパッキンのご相談を受けると
たいていスライス加工でのご提案をさせて頂く。
もちろん弊社が得意としてるからというのもあるがお客様のメリットを
考えるとこの製造方法が一番良いからだ。
そのメリットとは・・・

① ゴム製品でネックになる、バリ、が出ない。

② パッキンの厚み精度が非常に精密。

③ 成形で製造した場合と比較してコストが最大で半分以下!

大体上記3点がスライス加工でパッキンを製作した場合のメリットである。
お客様にスライスでご提案させて頂くと、この方法をご存知ない方が多く、
今までコストが高い、バリ残りの不具合が多い、厚み精度の悪い、などの
製品を購買されているお客様が非常に多い。
特に年間で数万個から数十百個単位でご購買されている企業様にはそのメリットは大きい。弊社の実績ではなんと、年額2000万円のコストメリットが出た企業様もあった。
昨今、原油高や人件費の圧迫など、原価低減活動だけではなかなか追いつかない現状で、かなりのコストダウンが出来る技術だと思う。
御社でも一度ご検討されては如何だろうか?
-|2008/06/07 Sat

ガソリン高

今月に入ってまた、ガソリン価格が上がった。
レギュラー170円/L(!)。200円/Lもすぐかも。
原油高騰のあおりは大・小関係なく企業に重く圧し掛かる。
これから考えなければならないのはそういう”もの”に左右されにくい
企業構造を創ることだと考えている。
どんな企業でも工夫するところはあるはずだ。
弊社でもいろいろな工夫を少しずつだがやっている。
経費の中でも大きな割合を占める仕入れや人件費、これらは今後、
間違いなく上昇していくだろう。
収益を圧迫するようになってから動いても遅い。
-|2008/06/05 Thu

ゴムの種類

ゴムの種類には実はものすごくバリエーションがある。
耐熱性のもの
耐電性のもの
耐油性のもの
耐ガス性のもの
また、上記をミックスした耐性を持つもの など。
どんな条件下でどんなものをシールしたいのか。
これが分かれば最適な材質や形状がご提案できる。
それから一番重要なのは価格だ。上にあげたものを全て満たしつつ
コストをいかに抑えることができるか
(製造方法やオーバークオリティじゃないか、など)
これも技術力がなければご提案することはできない。

話が少しずれてしまったが、何が言いたいかというと
これだけたくさんある材質の中から最適なものを選んで
使用しているお客様が意外と少ないと感じたのだ。
だいたいゴムの一般的なイメージというと・・・

伸びたり縮んだり反発性がある。
絶縁性のある材質。
水道のパッキンなどシール性がある。  など。

だけど伸びないゴムもあるし、電気を通す材質もある。
シールするのには向かない材質もある。
また、使用条件如何によってはゴムが劣化したり侵食したりすることもある。
ゴム材質のご提案をする際にはそこを重要視しないと後々大変なことに
なってしまう。
-|2008/04/30 Wed

大掃除

ダイコーゴムは今日まで仕事で明日から5月5日まで9日間のG/W休みだ。
毎年、年末に大掃除をやってきたが今年から大型連休の前には大掃除を
しようと決めた。
ちょっと前に大掃除をしたばかりなのになんでこんなにいらないものが
多いのだろう?いらないものをせっせと処分する。
工場では4S(5S)が常識だが基本はやはり2S(整理・整頓)だろう。
いらないものを処分して必要なものは誰が見ても分かりやすくする。
たったこれだけのことだがなかなかできている工場は少ない。
ダイコーゴムも大掃除をみんなが一生懸命にやってくれて
ピカピカになりました。ふしぎなものでキレイになるだけで
気分も違ってくる。
また休み明けからがんばろう。
-|2008/04/26 Sat

遊び感覚

昨日の成形現場ミーティングでのこと。
Aくんがある仕事をしていてうまくいかずにこまっていたとのこと。
同じ仕事をしている、ベテランBくんに聞くと、
『ちょっとコツがいるんです』という。
Bくんはミーティングの場で説明をしようとしたのだが
僕が『ちょっと実際に仕事をしながら教えてよ』といった。
ミーティング参加者4~5人で仕事をしながら、ちょっとした
遊び感覚でいろいろと意見を出し合った。
みんな仕事のときには見せない(?)楽しそうな表情でワイワイ。
『おれはこの方法がいいと思うね!』
『いや、この方法だったらこっちでしょ!』
『いやいや、おれは・・・』
普段の現場作業は地道だ。当然作業を引き継ぐときに
注意点などは伝えているのだが伝えきれていないことが
みんなそれぞれあるのだと思う。こういう改善方法もあって
いいと思った。
近年、マニュアルに沿った作業方法の遵守だとか
ISO9001認証だとか、(ちなみにダイコーゴムも認証しています)
いわゆる仕組みは昔よりもしっかりできるようになってきたと
感じるがみんなが”仕事”としてとらえてしまうとなかなか
素朴な意見が出にくくなってしまう。遊びの中でこそ(いや、仕事なのだが)
いろんな意見がでておもしろい。
-|2008/04/25 Fri

耐塩素水性のパッキン

今日、お客様が来社され耐塩素水性のパッキンのご相談にこられた。
皆さんご存知のように水道水には塩素が含まれている(残留塩素)。
この残留塩素がゴムを侵食して黒水が出てしまったり水漏れが
起こってしまう。
今から10年ほど前は水道水の残留塩素も今ほど多くはなかったようで
その当時は耐塩素水の相談はほとんどなかったが、ここ5年から10年で
そういう相談をうけることが多くなった。つまり、残留塩素が多くなっている
ということだ。その要因は定かではないが塩素の侵食はゴムだけではなくて
ステンレスをも溶かしてしまうらしい。ご相談にこられたお客様も
ごく一般的なゴム材料を使用していたようで耐塩素水性のゴムを
ご提案させて頂いた。今後、需要が急速に伸びそうな市場だと思う。
-|2008/04/17 Thu
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