もっと知りたい!ゴムのこと
シリコンゴム(本来はシリコーンゴムと言います)には実に様々な種類があります。例えば、耐電気特性シリコンや食品衛生適合シリコン、高強度シリコンや耐スチームシリコンなどなど。。。
シリコンゴムは耐熱性が優秀(200℃)で、また耐寒性(-50℃)も良く、耐水性、圧縮復元力にも優れています。一方で機械的強度(裂けやすい)や耐摩耗性に弱く、熱水で加水分解しやすい、薬品やオイルは使用用途が限定的などの弱点もあります。このシリコンの弱点を補ったバリエーションが多数展開されているのです。
ですから色々と調べて『シリコンゴムは機械的強度が弱いから別の素材を選定しなければならない』と思われているお客様も案外、シリコンゴムで対応できてしまうことがあるのです。
シリコンゴムは様々なメーカーから様々な種類が出ていますので信頼のおける業者に問い合わせて確認することをお勧めします。
WBC(ワールドベースボールクラシック)が非常に盛り上がっています。昨日はアメリカにリベンジを出来て、今日、決勝で韓国と対戦です。がんばってほしいですね。
私は野球をやっていなかったので見るのが専門ですが侍ジャパンの選手たちのプレッシャーは想像を絶するものでしょう。特にイチローに対して、メディアを始め国民の期待は半端なものではありません。
イチローは皆が期待する結果はなかなか出ていないのですが、私はリーダーとして侍ジャパンを引っ張っていると感じます。自身が春先で調子が上がらない状態でも、どうにかしてチームに貢献できないものかという気迫も感じます。
会社では経営者は会社の方向性を決めます。全員がその方向性に向かっていくには野球と同じようにリーダー次第と言っても過言ではないでしょう。リーダーの言動によって部下たちの動きがぜんぜん変わってきます。部下を引っ張っていくリーダーシップというのは簡単ではありませんが、厳しいプレッシャーのなかでどうしたらチームを引っ張っていけるのかを世の中のリーダー達はイチローから学ぶ必要があると思います。その答えを彼は体現しているように感じました。
ゴム製品には、パッキンやガスケットのシール材だけでなく、防振ゴムや穴埋め目的のグロメット、外観部に使用するカバー類など実に様々なところに使われています。中には金属などと接着成形(インサート成形)するものもあります。
・少量だが精密なゴム製品が必要
・そこそこ数量はあるのだが単発か、リピートになるか分からない
・まずは、形状確認をしたいのだが、同時に耐久試験も出来ないものか
こんな時にどういう製法でゴム製品を作れば良いのか迷う事と思います。もちろんゴム専門業者にお聞きするのですが、セカンドオピニオン的に弊社に問い合わせがあることがあります。この時一番重要なのはお客様が何を重視しているかを確実に理解することです。
品質をどのレベルまで期待し、コストをどれ位に抑えたいのか、また、納期はどれくらいで考えているのか、QCDをどんなバランスで提案できるのかが重要です。もちろんQCD全てにおいて極限まで追求することが理想なのですがモノ作りにおいて重要なのはバランスです。
よくよく聞くと業者からかなりオーバークオリティな提案を(かなり高価な価格で)受けていたりするお客様もよくあります。自社の業者が言っていることがどうか、と思ったときには他の業者に問い合わせてみることも大事なことだと思います。
耐熱性のゴムパッキンと一言でいっても様々な材質があります。耐熱性だけで良いとおっしゃられる場合は使用環境温度で材質を選べば良いのですが、その他で、耐油性や耐溶剤性、耐塩素水性や耐オゾン性などなど、使用環境に複数の要件がある場合はその要件に合わせた材質選定が必要となります。
まず、耐熱レベル別の材質は下記になります。
(温度は限界温度で表記します)
300℃ ⇒ パーフルオロエラストマー(パーフロ、カルレッツ)
250℃ ⇒ ふっ素ゴム
200℃ ⇒ シリコンゴム
160℃ ⇒ アクリルゴム
140℃ ⇒ H-NBR、EPDM、ブチルゴム
120℃ ⇒ NBR
100℃ ⇒ CR、ウレタンゴム
80℃ ⇒ 天然ゴム
※ この一覧はあくまで目安です。ご使用の際にはお客様にてご確認ください。
ゴムの耐熱性だけですと割と分かりやすい選定が出来るのですが、その他要件が複数となると、とたんに難しくなります。
耐熱性+耐油性
CR(耐熱100℃)、NBR(耐熱120℃)、H-NBR(耐熱140℃)、アクリルゴム(耐熱160℃)、ふっ素ゴム(耐熱250℃)
耐熱性+耐溶剤性
H-NBR(耐熱140℃)、EPDM(耐熱140℃)、ブチルゴム(耐熱140℃)、ふっ素ゴム(耐熱250℃)
※耐溶剤性はその溶剤によって選定材質が全く変わりますのでご相談ください。
耐熱性+耐塩素水性
EPDM(耐熱140℃)、シリコンゴム(耐熱200℃)、ふっ素ゴム(耐熱250℃)
※耐塩素水性は塩素濃度によって配合を変更しますのでご相談ください。また、近年ではシリコンゴムは熱水で加水分解し易いことから塩素水の耐性はあっても使用することは少なくなっています。
耐熱性+耐オゾン性
CR(耐熱100℃)、EPDM(耐熱140℃)、ブチルゴム(耐熱140℃)、シリコンゴム(耐熱200℃)、ふっ素ゴム(250℃)
※ 上記はあくまで目安です。ご使用の際には必ずお客様にてご確認くださいませ。
組み合わせる要件で材質選定は非常に難解なものとなります。当たり前の話ですが、要件が3つ、4つと増えれば増えるほど選定の巾が狭く難しくなりますので、信頼の置ける業者選定も大事になってきます。
生産ラインや工場内で使うビニールテープ。よくあるサイズは巾20㎜と50㎜などですが、これの特殊サイズがあったらと思ったことはないでしょうか?
弊社のスライス技術を使ってビニールテープを特殊なサイズでカットすることが出来ます。巾の最小は1㎜~で今後は弊社独自の規格サイズを取り揃えていこうと考えています。
また、ビニールテープだけではなくその他のテープ類もカットが可能ですのでお客様からのご依頼で様々なものをスライスカット致します。守秘義務もあるので詳しくは書けないのですが意外と色々な利用方法があるようです。
お問い合わせを頂ければご提案やサンプルカットも可能ですので、まずはお問い合わせを!
ゴム製品は単体で最終製品になることはほとんどありません。大体が樹脂や金属などと組み合わせて商品となります。ゴムを組み付ける際にはめ込みし辛い形状の場合、組み付け工程が非常に厄介なものとなります。
実は組み付け工程を楽にするゴム材料があります。それは『オイルブリード』と呼ばれています。文字通り、ゴム自体からオイルが少しずつにじみ出てくる材料です。そのにじみ出るオイルの潤滑性を利用して組み付け性を向上させるのです。
以前に同じ材質でオイルブリード無し、と、オイルブリード有りでコネクターの組み付け性比較をやったことがありましたが、びっくりするくらい組み付け性が向上しました。ブリードなしのほうは数個組み付けると指が痛くなり、時間が掛かる割には正確性の担保も難しいのに対して、ブリードありでは何個組みつけても指が痛くならず、時間も2/3、正確性も担保し易いものでした。
この『オイルブリード』は材質も色々選べるので組み付けに苦慮されているお客様は是非、検討してみてください。
衝撃吸収や防振目的でGEL(ゲル)を使用することがあります。ゲルの特徴は非常に柔らかく、衝撃吸収性に優れるところです。ゲルシートの上に高いところから生たまごを落としても割れない、なんて有名なエピソードもあります。
ただ、耐久性があまり優れていないのと価格が高いのがネックです。
そこでゴム素材を極限まで柔らかくしてゲルの代替をしている材質があります。ゴム硬度でいうと5HS、10HSのものです。耐久性や価格はゲルと比較して非常に優れており、主に精密機器の生産ラインや、HDD関連機器に使用されています。
また、現在はシリコンベースのものだけですが、EPDMやブチルでもこういった軟硬度のものを開発中です。ゲルもそうですがシリコンは低分子シロキサンが発生しやすく、電子機器には使用用途が制限されてしまいます。また、耐薬品性も劣りますのでそちら方面も使用は限定的になってしまいます。軟硬度ゴムは素材としてはまだ発展段階ですので、今後さらに性能面、コスト面で良くなる可能性が大です。
昨日は大阪へ出張に行ってきました。『シール・パッキン.com』追加ページの打ち合わせです。インターネットショッピングや旧車向けゴムパーツ、生産設備補修&改造パーツなどなど、いろいろな意見が聞けて非常に参考になりました。
不況時には皆が経費削減に躍起になるので、こういう時期に将来コアになりそうな新規事業を進めることは逆に効率よく出来ます。社内でもいろいろと議論を活発にしていて、おかげさまで社内は非常に活気があります。
たしかに目先の売り上げは減っていますが、それにしても最近の企業の対応は少々疑問も感じます。なぜもっと中長期的視点で経営していくことが出来ないのでしょう。
これまでと違った分野への進出や違った顧客を狙うなど、大企業では簡単には出来ないことが、中小企業はトップダウンで進めることが可能だと思います。
今後も立ち止まることなく『シール・パッキン.com』をより多くの皆様に知って頂き、少しでもお役に立てるようなウェブサイトにしていきたいと考えています。
今の世の中、中国産、MADE IN CHINAの商品、製品が溢れています。中国製のものでも日系中国メーカーのものと、中国国内メーカー(ローカルメーカー)のものと大別されます。
よく問題になるのは『ローカルメーカー』製のもので、日本人には理解できないような品質問題が起こったりします。
ゴム部品でよくあるのが『頼んでいた材質と違うものが勝手に使われていた。』というものです。ゴムは材質によって性能がまったく違います。しかし材質が違っても見た目では分からないことがほとんどなのです。そのため要望通りの材質を使用していることがお客様のほうでは判別のしようがないのです。
もちろんコストを掛ければいくらでも調べることは出来ますが、そもそもローカルメーカーに依頼する製品はコスト的に厳しい製品が多いためお客様のところでコストを掛けるのが難しいことが多いのです。
反面、大手企業は実際に製造するメーカーと直接取引することはあまりありません。商社や大手メーカーを介して中国などのローカルメーカーと取引をすることが多いのです。
日本には優秀な中小メーカーが沢山あります。今後はそういった中小メーカーと大手企業が直接取引することが多くなると思っています。なぜなら、商社や大手メーカーを介して製造メーカーに造らせるより、直接、中小メーカーと取引をしたほうが、品質的には何の問題も無く、そして懸念のコストもローカルメーカーよりも安く出来てしまうことがあるためです。もちろん品物によって高くなる場合もあるますが、一昔前のようなとんでもないコスト差はなくなっています。
中小メーカーも今後は自社の強みをどのようにPRしていくのかが非常に重要だと思っています。
現物はあるんだけど図面がないので製作できない。。。そんなお悩みをお持ちの方は、弊社の現物図面化サービスをご存知でしょうか?
現物の製品さえあれば、どんな複雑なものでも図面化出来てしまいます。製品の大きさも□1000㎜まで対応可能です。(測定しなければならない箇所により前後します)精度もかなり高くご利用頂いたお客様にはご好評頂いています。
この図面化サービスのメリットは、お持ちの生産設備などの修繕用ゴムパーツが自社購買できるところにあります。生産設備の修繕パーツは通常、設備を購入したメーカーより購入するのですが、設備メーカーも下請けのゴムメーカーに製造してもらったものを販売しているので、価格が高いのです。
生産設備が複数台ある場合で、結構頻繁にゴムパーツを変えなければならない場合には、自社購買することによるコストメリットが大きくなります。
また、弊社の特徴としては、ご使用環境を詳細にヒアリングして(場合によっては秘密保持契約を締結して)ゴムに要求される条件を徹底的に調べますのでメーカー純正品と比較して、耐久性や基本性能が逆に上がる場合がほとんどです。設備メーカーはその設備に関してはプロですが、ゴムパーツに関してはあまり理解していない場合が多いのです。(あくまで弊社の経験談です。設備メーカー様には失礼します)
もちろん弊社で図面化サービスをご利用いただいて、弊社でゴムパーツを製作させていただくことも可能ですので是非ご検討されてみては如何でしょうか?
当ホームページをご覧いただきありがとうございます。シール・パッキン・ガスケットのことなら当社にお任せください!まずはお気軽にお問い合わせください。