もっと知りたい!ゴムのこと
おかげ様でシールパッキン.comへのお問い合わせが好調で毎日忙しくさせてもらっています。この不況のさなか本当にありがたいことです。少しでもお客様の要望に応えられるよう従業員一同がんばっています。
そのなかで僕も含めた全員が一番意識していることが『良いことは2倍、悪いことは半分』の意識です。
良いことは2倍とは
「お客様にとって良いと思われることは今までの2倍やりなさい」
ということです。悪いことは半分とは
「お客様にとって悪いと思われることは今までの半分にしなさい」
ということです。これを繰り返していくことで製品の出来栄えが飛躍的に良くなり、お客様からの「ありがとう」に繋がっていきます。そしてそのお客さまの声がうれしくて次からはもっとやろうと好循環になります。
不況のときはその会社の実力がでるんだ、と昨日のテレビで鈴木修会長(スズキ会長兼社長)がおっしゃっているのをみました。毎日こつこつと自分の(会社の)実力をあげることが明日につながると改めてか確信しました。
皆様は生産ラインで使われているゴムパーツを交換する際にどこで購入されていますか?設備を購入・製作したメーカーさんor商社さん?しかし、そういうメーカーさんor商社さんはその設備に関してはプロフェッショナルだと思いますがゴムパーツに関してはどうでしょうか?特に輸入設備の場合はゴムに限らず消耗品の購入は納期や為替など大変なことと思います。
私の経験ではそういうゴムパーツは結構いい加減な設計をしている場合が多いので、これを機会にゴムの専門業者からパーツ購入を検討されてはいかがでしょうか?
弊社では現物から図面を作成して全く同じパーツも製作できますし、またパーツに対してご不満に思われている箇所を修正して純正パーツより性能アップすることも出来ます。これまでの弊社の事例では下記のようなお声を頂いています。
・これまで1ヶ月しか持たなかったゴムパーツが3ヶ月も持つようになった。
・形状をちょこっと変えたら歩留まりが飛躍的に向上した。
・使用環境に合わせて材質を変更したらより高品質なものが製造できるようになった。
生産ラインのゴムパーツを扱っている皆様は是非ご検討くださいませ。
以前もご紹介しましたがGEL(ゲル)と同等以上の性能を持った超低硬度ゴムがあります。今日はもう少し詳しくご紹介しましょう。
1.低分子シロキサン
超低硬度ゴム(EPDM)は一般のGEL(ゲル)で問題になる『低分子シロキサン』を全く発生しません。低分子シロキサンは電子部品の接点不良を起こす原因となるもので問題視されています。超低硬度ゴム(EPDM)はGEL(ゲル)と同等以上の性能を持ちながら低分子シロキサンを発生しません。
2.耐熱性と耐久性の両立
GEL(ゲル)は耐熱性150℃前後と比較的高温化でも使用可能ですが、高温化での耐久性はあまり良くありません。特に圧縮永久歪率は超低硬度ゴムが優れています。弊社の事例としてウレタン系ゲルから超低硬度ゴムへ変えたことによって耐久性が5倍!に伸びた例もあります。
3.価格
超低硬度ゴムは価格面もGEL(ゲル)と比較して優れています。弊社事例としては30%~100%!(半額!)のコストダウン事例があります。
このような大きな特徴を持った超低硬度ゴムですが残念ながらあまり認知度は高くありません。逆に今後はどんどん広がっていくゴム素材ともいえます。
ノスタルジックカー(旧車、絶版車)のウェザーストリップや防振ゴム、パッキン類などのメーカー純正ゴムパーツはすでに生産を終了しているものがほとんどです。
ゴムパーツは消耗品ですので時間の経過とともに劣化してしまいます。表面にクラックが入ったり、カチカチに硬くなってしまったりしてせっかくのノスタルジックカーもこれではかっこ良くありません。
そこで近日オープン予定の『ノスタルジックカーのゴムパーツ』ウェブページをご案内します。このページではこれまで製作したノスタルジックカー(バイク)のゴムパーツを(価格も)掲載して販売していこうというものです。また、皆様からのリクエストをお聞きして商品ラインナップに追加することも考えています。
もちろん製造は100%国産で、海外製のゴムパーツを購入してがっかりした覚えのある方は必見です。金型のつなぎ部(パーティングラインといいます)の滑らかさ、バリの仕上げ具合、表面にキズはひとつもないなど、これまでのリプロゴムパーツを完全に凌駕します。
この車種のゴムパーツがほしい、という皆様のお声をお待ちしております。
皆さまは磨耗性に強いゴムをご存知でしょうか?頻繁に金属部等と擦れたりする箇所にゴムが使われるとゴムの表面が削れてしまいます。
通常のゴムは多少の磨耗性も供えていますが、もっと磨耗性を良くしたい場合に耐摩耗性ゴムを使います。耐摩耗性ゴムにはいくつかあってその環境によって選定するのは他のゴムと同じです。
・コピー機や券売機などのローラー
・生産ラインのクッションやローラー
・特殊用途のタイヤ(キャスター)
そのほかにもいろいろと用途はあるかと思いますが上記は耐摩耗性ゴムに変更してゴムの耐久性が飛躍的に向上したものです。
磨耗性のゴムをお探しの方は是非お問い合わせくださいませ。
皆さんはゴム製品の硬さ(硬度)はどのようにして決めますか?手元にサンプルになるものがあれば良いのですがサンプルになりそうなものが無いときは何を基準に硬さを決めればよいのでしょうか?
ゴム硬度の規格は実は数種類あり、あまり分かりやすくありませんがここでは単位として「HS」を使用します。
まず一番一般的なゴム硬度は「70HS」です。この硬度は規格品Oリングに最も多い硬度です。イメージとしては「自動車のタイヤ、ホームセンターで売っているパッキン類」と同等の硬さとなります。
次は硬度「50HS」。少し柔らかめの硬度となります。イメージは「消しゴム」と同等の硬さです。この硬さも割と多くイメージはし易いのではないかと思います。
硬度「30HS」は難しいですがイメージは「マウスパッド(柔らかい)」でしょうか。一般的に使われているゴム硬度で一番柔らかいゴムといえばこの30HSとなるのですが実はもっと柔らかいゴムが存在するのです。。。
硬度「10HS以下」。ほとんどゲルのような硬さです。イメージはずばり「ゲル」。ハンドリングが大変なくらいの硬さでゴムでこの硬さが出来るとご存知の方は少ないでしょう。
逆に硬いほうでは硬度「90HS以上」はどうでしょうか?イメージとしては「硬質プラスチック」でしょうか。硬度90HS以上になると『これがゴム!?』と思うくらいにカチカチです。それでもゴムの特性である弾力性を保持しており強度もかなりあります。
ゴムの硬さをどうしようと思ったときには専門のゴム業者にお問い合わせください。最適なゴム硬度をご提案していただけると思います。
前回の続きです。
現在マスキングのゴム治具を使っている方も、下記のようなお悩みはないでしょうか?
・形状や寸法を少し変えたいのだがどのように変えたら良いのだろうか?
・形状案や寸法案はあるのだが同時にコストダウンは出来ないだろうか?
・材質を変更してでももっと耐久性を持たせたい
現在マスキングゴムをお使いの方は既存でゴム業者とお取引されていると思います。まずはそちらでお聞きすることが良いのですが、もし色よい返事が無かった場合には別の業者を探さなければなりません。
弊社にもそういったご相談が多数あり、ご相談内容をお聞きして色々とご提案させて頂いております。現行品を立ち上げる際にかなりご苦労されたことと思いますが時代の進化もあって現在はもっと良い方法があるかもしれません。
特にマスキングゴムは価格と耐久性のバランスが重要です。耐久性は材質と形状、寸法のそれぞれでどこをどの項目で抑えるのかがポイントとなります。弊社にご相談頂ければ徹底的にヒアリングをさせて頂き良いご提案をさせていただきますので是非一度ご検討ください。
御社ではメッキ工程や塗装工程のマスキングをどのようにしていますか?1個1個マスキングテープを貼っている?樹脂で治具を作って対応してる?
メッキ加工や塗装工程ではマスキングのゴム治具を使います。ゴムの特性である伸縮・弾力性、耐熱・耐溶剤性がマスキング治具に最適なのです。ゴム治具がメッキや塗装の出来栄えを左右することもあります。
ゴムの伸縮・弾力性によってしっかりとマスキングをしたい部分をカバーし、またはめ込み性も抜群で作業工数の削減にも役立ちます。ゴムの耐熱・耐溶剤性によって高温化の特殊溶剤にも耐久性を確保しながら対応できます。
弊社ではマスキングしたい部分や相手側の形状、メッキや塗装の種類などでどのようなゴム材質がよいかを選定し、また形状や寸法もどのようにしたら効果的にマスキングできるのかをご提案致します。
ゴムの材質を最適化することで耐久性や工数削減が可能となり、形状や寸法を最適化することでクオリティがアップします。ただ、マスキングが必要なお客様はゴム業界をあまりご存知ないかたが少なくありません。マスキングにご苦労されている方は一度検討をしてみてはいかがでしょうか?
昨日もご紹介した押出成形品ですが、今日はどのような材質が出来るのかをご紹介しましょう。
1.シリコンゴム(ソリッド・スポンジ)
まずはシリコンゴムです。押出品としては一番一般的なのではないでしょうか。ソリッドと呼ばれる通常のゴムで押出した製品とスポンジ(単発泡、連発泡)とがあります。また、色彩も調整しやすい材質なのでカラフルなものが必用であればシリコンゴムがぴったりです。このほか、難燃性シリコン、高引裂きシリコン、耐熱シリコン(230℃)などが可能です。
2.合成ゴム(ソリッド・スポンジ)
合成ゴムは、EPDM、CR、NR、ブチルゴムなどなどいろいろありますがこれにもソリッド品とスポンジ品があります。自動車関連、電子機器関連、建設関連など幅広く使用されています。
3.ふっ素ゴム(ソリッド)
弊社のお勧めがこれです。ふっ素ゴムの押出し品を取り扱っているところは少なく、またコスト的に高価なところが多いのですが弊社は独自の提携でコスト的にも安価なご提案が可能です。例えばシリコン押出し品を温度環境250℃で使用していてパッキンの持ちが良くない場合、ふっ素ゴムであれば飛躍的に耐久性が向上します。パッキンの価格はシリコンよりも高くなりますが耐久性が向上することによってトータルコストを抑えることが可能です。また耐薬品性を必用とするところに使用する扉パッキンにはふっ素ゴムが最適です。他の素材では対応できない薬品・溶剤までふっ素ゴムは対応可能としています。
窓枠パッキンや扉パッキンなど押出し成形品が活躍する場所はいろいろとあります。ただ、材質が適正に選定されているかというと疑問を感じることがあります。押出し成形が出来るメーカーは非常に少なく、メーカーによってできる材質が限られているのも影響しているのかもしれません。こんな材質で押出し品ができないかなぁ?というお問い合わせお待ちしております。
食品機器の扉パッキンや各種設備の窓枠パッキンなどは押出成形でチューブ状に成形したものをその枠形状に形を合わせてつなぎ箇所を接着し製作します。
材質的にもEPDM,NBR,NR,CR,SBR,ブチル、シリコン、ふっ素、シリコンスポンジなどなど様々なものが出来ます。また色彩も色々と出来ます。
例えば現行シリコンゴムを使用していて耐熱性をもっと上げたい場合にはふっ素ゴムで同形状を製作してみてはいかがでしょうか?逆に現行シリコンゴムで耐熱性はそこまで必要ないのでコスト的にもうちょっと何とかしたい場合はEPDMで渡来してみてはいかがでしょうか?
押出成形品は小ロットの場合に非常に高価になってしまうことがありますが弊社では他社と比較して非常に安価に試作トライも行えます。なかなか思うようにいかないこと(材質変更や試作費用などなど)もシールパッキン.COMにお問い合わせください。
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