もっと知りたい!ゴムのこと | 2014/07

もっと知りたい!ゴムのこと  2014/07

体制強化

こんにちは。
スタッフRです。

梅雨もあけ、7月ももう終わりに近づいています。
月末です。今月も月末でバタバタしております。

弊社には本社工場と成形工場がありまして
少し前から体制強化のために
成形工場から本社工場にスタッフが移動してきております。

体制が変わる時は一時的に労力がかかります。
今は大変なときかな、という感じです。
ただ、いい方向に向かっているのは確かです!!


今後はきっと、新しいスタッフがこのブログにも
少しずつ顔出すと思いますので
皆様、楽しみにしていてくださいね♪

     ☆スタッフR☆
その他|2014/07/28 Mon

二次加硫

ゴムには二次加硫という工程があるものがあります。

主にシリコーンゴムに対して行う工程です。

目的としては、低分子量シロキサンがゴム成分内に残留してしまう

のですが、これを高温で長時間加熱処理することにより、

揮発させゴム成分の中から除去をする工程なのです。

これらは、シリコーンの原料であり、

オイルや加硫ゴムなどのシリコーンゴム製品となった後にも微量に

残ってしまうものです。(不純物ではありません)

使用用途によっては厳しく管理を求められるケースもありますが

材料メーカーの推奨の条件にて揮発させることによって

問題なくご使用頂ける状態にして出荷させて頂いております。

他の材質でも(フッ素ゴム、アクリル、H-NBRなど)

必要な材質もありますし、加硫方法によってはEPDMなどでも

二次加硫が必要なケースもあり得ます。

物性を安定させるためや、きつい匂いを飛ばすためであったり

いろいろな用途で利用することもあります。

時間は1時間~4時間程度が平均ですが、

長いものですと24時間入れるようなケースもあります。

いろんなサイズの釜がありますが
こちらはシリコーン用で小さ目のものです。

釜1

こちらは大き目の釜です。
弊社ではフッ素ゴムや、過酸化物加硫のEPDMなどを
いれております。

中身1

ゴムにはいろんな工程がありますので

いろいろ紹介して行きたいと思います。    K.O
その他|2014/07/21 Mon

ゴム耐熱

Tブです。


台風8号が東海地方にも近づいています。

沖縄、九州では被害もでているようなので

皆さん充分に警戒し、お気を付け下さい。




さて、今回は耐熱について・・・

そもそもゴムは、それほど熱に強くないもの。

熱によって架橋、硬化しますが、

ある一定の温度を超える熱により分子の鎖は劣化し切断され、

軟化したり、機械的性質が低下し、変形し形状を保てなくなってしまうからです。


ゴムの種類によって耐熱温度は異なりますので、

使用温度環境によっての材質選定が必要です。


耐熱温度には、

耐熱限界温度 と 耐熱安全温度 と言われる2分類があり

・耐熱限界温度は… 短時間で物性を損なうことなく耐える温度。

・耐熱安全温度は… 使用される環境下で物性を損なわず連続して使用可能な温度。

となっています。


また、熱に関わるもので

難燃の規格があり、その尺度として規定の試験方法により

UL94 と言われるものがあり

94-V0、94-V1、94-V2、94-HB 

の(優れたものから)順に等級わけされます。



耐熱・難燃ともに、ご使用の環境をお聞かせ頂き

より良いご提案をさせて頂きます。

お気軽にお問い合わせ下さい。
その他|2014/07/10 Thu

耐摩耗性のゴム

こんにちは!代表の久納です。




今日はゴムの耐摩耗性についてお話しします。




検索エンジンで『ゴム 耐摩耗性』と入れるとウレタンゴムというゴムが、ゴムの中では耐摩耗性に一番優れると書いてあります。





たしかにウレタンゴムの耐摩耗性はゴムの中でも随一で、摩耗性能を要求される様々な箇所に使われています。


またウレタンゴムの中でもドイツ製の”ブルコラン”という商品はかなりの耐摩耗性能を誇ります。(どれ位の違いがあるか気になる方は検索してみてください)



ただし、耐摩耗性の要求に加えて、耐熱性、耐水性、耐油性、耐スチーム性、などなどの他の要求がある場合は注意が必要です。




ウレタンゴムは耐摩耗性能はゴム随一ですが、上記の特性はあまり強くありません。



例えば、環境温度130℃の中での耐摩耗性、や、常時水(油)に浸かる、もしくは常時水(油)が掛かる環境での耐摩耗性、はたまた高温高湿下での耐摩耗性、などという要求値が必須であればウレタンゴムは選定から外れます。※別のご提案できる配合がありますので詳しくはお問合わせください





また、規格品のゴムシートから切削で作る場合も要注意です。

数量が少なければしょうがない場合もありますが、切削品は金型成形品と比較して耐久性能は落ちるので求めている耐摩耗性に達しないこともあります。




どんな要求値がある場合でも同じなのですが、ゴムは弾力性が特徴の素材ですので他の素材と比べると耐久性(ライフ)は短いのです。そこを考慮に入れてどのようなご提案をするのかはお客様からのヒアリングが最も重要です。



ゴム部品の耐摩耗性について、出来るだけ高品質で、出来るだけ安価なものを検討されている方はぜひ一度お問合わせしてみてください。



それではまた来週!
特殊ゴムパーツ|2014/07/09 Wed
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