もっと知りたい!ゴムのこと | 2009/03

もっと知りたい!ゴムのこと  2009/03

ゴムの組み付け性を向上させるには

ゴム製品は単体で最終製品になることはほとんどありません。大体が樹脂や金属などと組み合わせて商品となります。ゴムを組み付ける際にはめ込みし辛い形状の場合、組み付け工程が非常に厄介なものとなります。

実は組み付け工程を楽にするゴム材料があります。それは『オイルブリード』と呼ばれています。文字通り、ゴム自体からオイルが少しずつにじみ出てくる材料です。そのにじみ出るオイルの潤滑性を利用して組み付け性を向上させるのです。

以前に同じ材質でオイルブリード無し、と、オイルブリード有りでコネクターの組み付け性比較をやったことがありましたが、びっくりするくらい組み付け性が向上しました。ブリードなしのほうは数個組み付けると指が痛くなり、時間が掛かる割には正確性の担保も難しいのに対して、ブリードありでは何個組みつけても指が痛くならず、時間も2/3、正確性も担保し易いものでした。

この『オイルブリード』は材質も色々選べるので組み付けに苦慮されているお客様は是非、検討してみてください。
ゴムパッキン|2009/03/19 Thu

GEL(ゲル)の代替ゴム

衝撃吸収や防振目的でGEL(ゲル)を使用することがあります。ゲルの特徴は非常に柔らかく、衝撃吸収性に優れるところです。ゲルシートの上に高いところから生たまごを落としても割れない、なんて有名なエピソードもあります。
ただ、耐久性があまり優れていないのと価格が高いのがネックです。

そこでゴム素材を極限まで柔らかくしてゲルの代替をしている材質があります。ゴム硬度でいうと5HS、10HSのものです。耐久性や価格はゲルと比較して非常に優れており、主に精密機器の生産ラインや、HDD関連機器に使用されています。

また、現在はシリコンベースのものだけですが、EPDMやブチルでもこういった軟硬度のものを開発中です。ゲルもそうですがシリコンは低分子シロキサンが発生しやすく、電子機器には使用用途が制限されてしまいます。また、耐薬品性も劣りますのでそちら方面も使用は限定的になってしまいます。軟硬度ゴムは素材としてはまだ発展段階ですので、今後さらに性能面、コスト面で良くなる可能性が大です。
ゴムパッキン|2009/03/18 Wed

新ページ追加

昨日は大阪へ出張に行ってきました。『シール・パッキン.com』追加ページの打ち合わせです。インターネットショッピングや旧車向けゴムパーツ、生産設備補修&改造パーツなどなど、いろいろな意見が聞けて非常に参考になりました。

不況時には皆が経費削減に躍起になるので、こういう時期に将来コアになりそうな新規事業を進めることは逆に効率よく出来ます。社内でもいろいろと議論を活発にしていて、おかげさまで社内は非常に活気があります。

たしかに目先の売り上げは減っていますが、それにしても最近の企業の対応は少々疑問も感じます。なぜもっと中長期的視点で経営していくことが出来ないのでしょう。

これまでと違った分野への進出や違った顧客を狙うなど、大企業では簡単には出来ないことが、中小企業はトップダウンで進めることが可能だと思います。

今後も立ち止まることなく『シール・パッキン.com』をより多くの皆様に知って頂き、少しでもお役に立てるようなウェブサイトにしていきたいと考えています。
経営・工場|2009/03/17 Tue

MADE IN JAPAN

今の世の中、中国産、MADE IN CHINAの商品、製品が溢れています。中国製のものでも日系中国メーカーのものと、中国国内メーカー(ローカルメーカー)のものと大別されます。

よく問題になるのは『ローカルメーカー』製のもので、日本人には理解できないような品質問題が起こったりします。

ゴム部品でよくあるのが『頼んでいた材質と違うものが勝手に使われていた。』というものです。ゴムは材質によって性能がまったく違います。しかし材質が違っても見た目では分からないことがほとんどなのです。そのため要望通りの材質を使用していることがお客様のほうでは判別のしようがないのです。

もちろんコストを掛ければいくらでも調べることは出来ますが、そもそもローカルメーカーに依頼する製品はコスト的に厳しい製品が多いためお客様のところでコストを掛けるのが難しいことが多いのです。

反面、大手企業は実際に製造するメーカーと直接取引することはあまりありません。商社や大手メーカーを介して中国などのローカルメーカーと取引をすることが多いのです。

日本には優秀な中小メーカーが沢山あります。今後はそういった中小メーカーと大手企業が直接取引することが多くなると思っています。なぜなら、商社や大手メーカーを介して製造メーカーに造らせるより、直接、中小メーカーと取引をしたほうが、品質的には何の問題も無く、そして懸念のコストもローカルメーカーよりも安く出来てしまうことがあるためです。もちろん品物によって高くなる場合もあるますが、一昔前のようなとんでもないコスト差はなくなっています。

中小メーカーも今後は自社の強みをどのようにPRしていくのかが非常に重要だと思っています。
ゴムパッキン|2009/03/16 Mon

現物から図面を作成

現物はあるんだけど図面がないので製作できない。。。そんなお悩みをお持ちの方は、弊社の現物図面化サービスをご存知でしょうか?

現物の製品さえあれば、どんな複雑なものでも図面化出来てしまいます。製品の大きさも□1000㎜まで対応可能です。(測定しなければならない箇所により前後します)精度もかなり高くご利用頂いたお客様にはご好評頂いています。

この図面化サービスのメリットは、お持ちの生産設備などの修繕用ゴムパーツが自社購買できるところにあります。生産設備の修繕パーツは通常、設備を購入したメーカーより購入するのですが、設備メーカーも下請けのゴムメーカーに製造してもらったものを販売しているので、価格が高いのです。

生産設備が複数台ある場合で、結構頻繁にゴムパーツを変えなければならない場合には、自社購買することによるコストメリットが大きくなります。

また、弊社の特徴としては、ご使用環境を詳細にヒアリングして(場合によっては秘密保持契約を締結して)ゴムに要求される条件を徹底的に調べますのでメーカー純正品と比較して、耐久性や基本性能が逆に上がる場合がほとんどです。設備メーカーはその設備に関してはプロですが、ゴムパーツに関してはあまり理解していない場合が多いのです。(あくまで弊社の経験談です。設備メーカー様には失礼します)

もちろん弊社で図面化サービスをご利用いただいて、弊社でゴムパーツを製作させていただくことも可能ですので是非ご検討されてみては如何でしょうか?
ゴムパッキン|2009/03/14 Sat

生産設備の修繕

このような不景気になると設備も更新するのを止めて修繕して使おうということになったりします。当然、補修パーツを購入して自社の従業員で修理をするところも増えているかと思います。

でもちょっと待ってください。

補修パーツの特殊ゴムパッキンは設備メーカーから購入されるのでしょうか?せっかく経費削減を進めるのならば補修パーツも経費削減してみてはいかがでしょうか?

弊社では、生産設備用の、特殊ゴムパッキンや特殊ゴムダンパー、特殊ゴムパーツなど、生産設備や生産ラインで使われる特殊ゴムパーツを製作できます。扉パッキンや、特殊シール、搬送部ダンパーなどなど。

機能に影響のないゴムパーツはすでに設備メーカーの標準品より代替品に変更されているところもあるかと思いますが(もちろんそういうゴムもやっておりますが)弊社では機能性を有した特殊ゴムパーツも、その機能性を詳細にお聞きして標準品に劣らない(又は標準品を凌駕する)ゴムパーツを、標準品よりもお安く製作させて頂きます。

もちろん、1個からでも製作しますし、同じ設備やラインを多数、保有されているメーカー様はある程度まとまった数量になると特にメリットがあると思います。

この時期だからこそ、是非ご検討されてはいかがでしょうか?
ゴムパッキン|2009/03/13 Fri

特殊ゴム製品を少量造る

お客様からのお問い合わせで、一番多い案件が規格品についてで、二番目に多い案件が特殊形状(材料)ゴム製品についてです。

特殊ゴム製品とは、材質、又は形状及びその両方が規格品には当てはまらず文字通り特殊な用途に使用されるゴム製品のことです。

自動車や家電など大量に製造するものに使用される特殊ゴム製品であれば金型を起こし製作する方法が一番良いのですが、特殊な用途に使用される製品はイニシャルコストを考えるとそうはいきません。

今回は少量の特殊ゴム製品を製作する方法をご紹介したいと思います。


1.切削加工

文字通りゴムの塊から切削して製造します。旋盤やMCなどをフル活用してご要望の形状に切削します。メリットは金型が必要ないのでイニシャルコストが掛からないのと非常に短納期での対応が可能なことです。デメリットは製品単価は高めなのと、金型成形に比べると耐久性は低いことです。

2.ウォータージェット加工(以下、WJ)

WJを使用して主にゴムシートから切り出す方法です。シートから切り出すのでパッキンやガスケットはこれで製作する場合が多いです。メリットは打ち抜き面がストレートになるのと、イニシャルコストなし、短納期。デメリットはトムソンとの比較となりますが加工面が粗いのと製品コストが若干高めなことです。

3.トムソン加工

トムソンという刃物が付いた型を使用して主にゴムシートを切り出します。WJよりも数量が多い場合に向いています。メリットは製品コストが安価、型は必要だが安価な場合が多い、短納期(WJの+α)。デメリットは安価だが型が必要、打ち抜き面がタイコ状になることがある。

4.金型を使用した成形加工

製品形状に切削した金型を使用してゴムを加硫成形する方法です。ゴム性能や耐久性など他の工法とは比べ物にならないくらい良いのですが、金型を製作しなければいけないという制約があります。成形のなかでもコンプレッション成形、インジェクション成形、押し出し成形、送り焼き成形、インサート成形、などなど様々な製造方法があります。メリットは上記したように製品の性能が抜群なのと大量にでるものについては製品コストが非常に安価というところです。デメリットはイニシャルコストが高いのと納期は1ヶ月前後掛かってしまうことです。

お客様がどういう想いでいるのかを的確に掴んで、理論的にどの製法が良いのかをご提案出来るか、というところがゴムのプロフェッショナルとして真価が問われるところだと考えています。
ゴムパッキン|2009/03/12 Thu

今後の展開について

このウェブサイトからのお問い合わせもお陰さまで非常に多く頂き
この不況時なのに仕事のお話が次から次へと尽きません。

ただ、ゴムのことでお困りになっている方達はもっともっといらっしゃると
思っていますので、どうしたらそういう皆様に当ウェブサイトをご覧に
なって頂けるのか、をもっともっと考えていかなければいけません。

弊社の強みは商社ではなくメーカーというところでゴム製造を社内工場で
出来ることが高品質・リーズナブル・短納期を可能としています。

その強みを生かして、近々に新ページを幾つか追加したいと考えています。
新ページ検討中のものを下記します。

・旧車・輸入車向けゴムパーツ専門ページ

・規格品・特殊平丸パッキンの格安通販ページ

・生産設備の消耗ゴムパーツご相談ページ

などなど。皆様のご意見・ご要望を御待ちしておりますので
遠慮なくメールくださいませ。

今後とも皆様に出来るだけお役に立てるよう誠意検討していますので
ご期待ください。
経営・工場|2009/03/11 Wed
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